コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」


2年ぶりのコクーン!去年の桜姫はチケットゲットできず・・・
で、すっかりわすれて調べたらまだ、ポツポツあったので
新作かー、内容よくわかんないけど行っちゃえ!!と、ノリでみてきました。
コクーン歌舞伎にはとても思い入れがあります。
高校3年生、受験勉強真っ只中、学校も全精力を傾けて勉強させる時期。。。

のはずが、

学年全員で見に行ったのがコクーン歌舞伎
(今思うと、自分がいったときに制服少女が300人いたらびびりますわな。)
忘れもしない三人吉三
型もかっこいいし、キメもするのに、あんな雪降らせてテクノかけるのかよ!!
ものすごい衝撃をうけたことを今でも思い出す。。。
全身全霊で「すごい!素晴らしい!」と思って拍手を舞台に投げたのも初めてだったのかも。

おおげさですね。

でも、17、8のうら若き少女たちにはものすごいインパクトだったわけです。
しかも同い年のコが活躍してるしね。(七之助は同い年♪)

それから、機会があればなるべく触れたい、と積極的にみてきたコクーン
今回は何も情報を入れずに、話も良くわからず、タイトルもうる覚え、くらいのテンションで参戦しました。
ラップを導入してることすら知らなかったくらい。。。
まさかのラップ詞:いとうせいこう!音楽:伊藤ヨタロウ!
歌舞伎のリズムのビートってめっちゃかっこよくて、せりふも実は韻を踏んだりしてる、っていう当たり前のことを
改めて気づかされる。
ちゃんと型もあるんだけど、大向こう(掛け声)は一切なし。

不思議なことにわざとらしく変なことをしようとしている感を感じないのがコクーン歌舞伎
やっぱり、歌舞伎役者の所作や、型の美しさ、存在感があって
そこにいろんな人が肉付けをして吸収をして表現しているっていう安心感がある。

特に今回はパトカーがでてくるわけでも、大量に雪が降るわけでもなくて
「ビート」と「言葉・声」によって成り立つ「ラップ」が表現におけるキーワードだった。
ほんとうに骨の髄までしみこんでくる音の響きが忘れられません。
そしてラップって言葉とか声とかがビートになってるものだったんだ!なんてことを思ったりもしました。
抑揚をつけた歌舞伎のセリフも心地よいのは韻を踏んだり、掛詞したりなんか音楽みたいで気持ちいいんだ。


ちなみに穏やかな聖人君主をとりまく話なので穏やかにわかりやすくすすむ
人情話なんだな〜、、、なんて思っていたら。。。。気が抜けません。
こういう話のすすみ方の現代話があっても納得する。こんな話が歌舞伎にあったとは!
(と、同時にもちろん歴史上の事実として存在するとは!!!)

いやーーーな夢、見ましたよ。トホホ。。。

そだ、七之助くんはものすごい成長をとげ、まるで別人かのよな所作や演技に感動しました!!

一時は同い年世代に、大物がいなく「しょぼいよね〜ウチら〜」なんていっていたが(当時は・・・)
(なんせ一個上が黄金世代なんで)
七之助松潤もニノもだわい!他にもゴロゴロいるわ。
よくゆえば「大器晩成型」なのかしら?・・・わ、わたしも・・・・。