ヘヴンズストーリー

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ずっとみたいみたい、でも上映時間が合わず・・・
んが、アップリンクスでの上映が決定したのでいってきました。
長時間だし、午前中からの上映でもあったので
お一人様で・・・・。
満席、ではありませんでしたが人も多く。
途中休憩もありました。


そういえば、アップリンクスは園監督の「紀子の食卓」以来。
あれも、休憩もあったような・・・。
(そして、吉高由里子の可愛さに撃沈したのであった)


たしかに、普通の椅子のためお尻は痛くなったのは否めません。
んが、5時間近い上映であることは、見ているときにはまったく気にならなかった。
話はずっと続いているけど、四季(時間)がゆるやかに流れていくことと、
9章に分かれていることも、気にならなかった要因かもしれないが。


しかし。


そんなことだけじゃないかもしれない。


監督が、どう考えて作品を作ったのか、をまだよく理解できていないので
(パンフレットが作成されていないので、インタビューや公式ブログを読み込まないと・・)
私が感じた感想のみを・・・。


人はなぜ人を殺すのか、そんな複雑なテーマの答えはでないし、
復讐や殺人を肯定する映画でもありません。
人を殺してはいけない、という啓蒙する映画でもなかった。
それは、作品を構成する要素のひとつひとつではあるけど
観終わったときに明確な何かを付きつけられたわけじゃない。


人生、1日1日を何気なく過ごしていたとしても
突然、その平凡で変わらないと思っていた自分の人生が
大きく変わる瞬間が、誰にでも訪れる。
地獄に突き落とされるようなものかもしれないし、
天にももぼる気持ちになることかもしれない。
光も闇も、誰の目の前にも飛び込んでくるんだ、という事実。


そして、映画にでてくる風景が知っているようで知らない場所、
美しいけど、寂しい風景。
時間をかけて、四季を追いながら丁寧に撮影していることで
たったの5時間弱で、数年分生きたようなきがしました。


忍成くんが、緑の中に佇むと、やっぱりリリィ・シュシュが過ぎってしまった。。
役柄的にもかぶるとこはあるのかな〜。


全出演者が全力でよいです。見ているときにちょっとした違和感もあったけれど
それは、役者がどうこう、以前にこんな人私は理解できない、とか好きになれないとかいう
生理次元の問題であり、それは普通に生きててあたりまえにおこる感情だな、と。
コイツ嫌い、とか、好きになれない人がいるように。


キャッチーなセリフもあるけど
何気ない会話の中での言葉から気付きを得たり、正解はないけれど
ずっとずっと染みていくような映画でした。


告白があんなにヒットしたんだから、みんなこれもみましょうよ!!


すべての出演者が少しずつ、わざとらしくなく絡み合ってて
物語が成立しているところも素晴らしいです。


秋にも、また新宿で再上映の予定。
いけたらもう一回みたい!また違った感想になりそう。



蛇足・・・・。
彼女が少女のあいだに撮影しなければ!といわれていた
寉岡萌希ちゃん、めちゃめちゃいいです。少女の危うさ、翳りみたいのが
色っぽく、魅力的にでてる!


そして、その時期って女の子には短いけどかなり魅力的な時間のはず。
いったい私は何してたんだ・・・と思ったら
お笑いライブにいきまくっていたという事実!!ガーン!!