ギルバート・グレイブ@グローブ座

グローブ座でギルバート・グレイプみてきました。


はじめは、
丸ちゃんがいる!!すげーしゃべってる!声でてるー!
と若干気もそぞろ・・・
ながら、
演出のおもしろさに惹かれ。。。
ついには
ギルバートにイライラ!!!なにこいつー!イライラする男!
(丸ちゃんの演技がうまかったからですわな)


休憩中
この出ずっぱり、しゃべりっぱなしのセリフを
ドラマ&ツアー中なのに稽古前に全部覚えたなんて・・(涙)
と、若干感慨にふけるも


2部スタートとともに、ギルバートにイライラ。。。。
くそー。こいつ、自分の中のひがみとか妬みとか
己から生まれて己に対するすべての黒いものを
他人や環境にブツけすぎ!!
しかも、その自覚なさすぎ!!えらくもなんともねーよ!


と、おもいつつも後半に私まで爆発して泣きました・・・
あいやー。


田舎暮らしの鬱々とした青年モノってよくありますが
私は田舎暮らしというものをしたことがないので
感情移入ができません。
ああいう作品って、環境に既視感を感じたりして
いやなきぶんになったり、主人公に自分を投影したりして
心が動かされるものだと思うのですが。


大好きな映画、松ヶ根乱射事件
田舎暮らしの話で、鬱々としてて・
登場人物の気持ちなんてまーーーーーったくわからいけど
エンターテイメントとして最高!なので好きだったり。
(ま、それが目的のひとつの映画だとは思いますが)


今回も感情移入は、全くできなかった、正直。
でも、後半のギルバートの心の動きが、
簡単にいうとグっときました。こんなに伝わるんだ。衝撃ー。
丸ちゃんじゃなくて、ギルバートがいる、っていう意味がわかった。


カーテンコールでも、ずーっとギルバートが抜けてない丸ちゃんでしたが、
最後のほうでフっと笑っていて、会場が一気に現実に戻されて
ふふふふっとみんなで笑う、あたたかい空気が流れたのでした。


あと、演劇関係者が「グローブ座の客がめちゃよい」
と、いろんなところでいってる意味もわかった。
どこぞの劇場で芝居みるより、
客席の集中力もすごく、マナーもものすごいよかった!
きっと、出演者にも伝わって、あの舞台が作られているんだな〜。


びっくりしたのは、出演者の少なさ。
途中、みんながいろんな役で登場しているので
実は丸ちゃんだけじゃなくて、みーーーんな出ずっぱりということに気付いた(遅い)のだが
カーテンコールの時、「少ない!」と感じました。
それってすごいことだなーと。
演出も圧巻でした。


ってことで、映画みたことなかったんですけど(食わず嫌い)
みようと思いまーす。