しねまつうしん

かいじゅうたちのいるところ @TOHOシネマズ六本木ヒルズ

冒頭の「自分が理解されずに疎外感を覚える」少年の心に一気に入れ込み&同情でいきなり涙。
これは、かなり大げさな反応だと我ながら思うけど、わたし映画&マンガ&ドラマなどでよくあります。

かいじゅうたちのいるところ」にいくきっかけ、シーンなどは読める展開、でもそれでもいい。
そのあとが重要でしょ!!と若干わくわく。

かいじゅうたちのいるところ」かいじゅうたちのフォルムは別に全然かわいくないんだけど
そして性格もみんな全然かわいくないんだけど、それぞれのキャラクターが
自分にある嫌だなぁ〜と思っている部分を具現化したかんじで笑いながらも「嫌だ〜」と、心の底では思う。

いたずらっこ、いじめっこ、躁鬱気味、自虐的、すぐすねる、自意識過剰、目立ちたがり、嫌みをいう、人のあら探しばっかりする。
すぐ疑う、信じやすい、自分が中心になりたい、嫉妬する、人気者になりたい、目立ちすぎるのはいやだ、ひねくれている

などなどなど、でも、そんな自分、嫌いじゃないのよね、と実は思っている人がみると
だんだんかいじゅうたちがいとおしくなってくるかも。。。

そして、意外なポイントでわたしは納得しているのだけれど
かいじゅうたちとさようならする時も、別に号泣できるシーンではない。
それは、別れというのは寂しいけど、マックスがそこから旅立つのにはまったくもってつらさはないと感じたから。
かいじゅうたちにとってはまた、一人いなくなってしまう、という寂しさがあるけど‥‥
かいじゅうたちに感情移入させようとしてる映画じゃないような気がして。。。
かいじゅうたちも動きのたどたどしさとかが、だんだんいとおしくなるし
モンスターズインクのキャラクターみたいに最終的には一家に一台!くらいの気持ちにはなるんだけど
この映画はマックスの映画だから、結局かいじゅうたちは外野なんだよな〜。

予告とか、この映画に対する期待値っていうのはかいじゅうたち=異物、っていう設定でよくある
出会い、交流、そしてうまれる友情や愛情最後にまつ別れ‥‥‥そして泣く!!っていう変なものになってしまっていたのでは‥‥
だからレビューでも点数ひくい気が‥‥

なによりやっぱり、エンドロールで流れるあの曲が涙腺を刺激します。
あの曲だけでも十分なんだけど、なんだかんだおもいながらも映画をみたあとに‥‥

果たしてマックスが成長したのかどうか、はまったくわからないし、かいじゅうも結局なんだかわからないんだけど
でも、そういう映画でしょ?っていうのはだめでしょうか‥‥
スパイク・ジョーンズは「かいじゅうたち」をつくって撮りたかったのでは‥‥それじゃ、だめ??

「ザ・ハリウッド」映画で、特にストーリー性もなく、出演者は豪華っぽい
という映画と
インディ映画っぽくて、おしゃれっぽくて、なんか森ガールっぽいけど話つまらないとたいていの人は思っている
(この映画をものすごい悪口でいうと、そういう評価になると思う!わたしはそうは思わなかったけど)
この映画の大きな違いは

やっぱり、あの曲です。

かいじゅうたちのいるところ-オリジナル・サウンドトラック

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音楽好きと、スパイク・ジョーンズ好きがみましょう。


個人的にはエンドロールで曲が流れた瞬間に号泣したのはジョゼ以来です。。

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